プレスリリース
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【2020年8月4日】
米国ミシガン州に拠点を置くグローバルテクノロジー企業のAltairとCenter for Automotive Research (CAR) の両社は、マレリの最新型シート圧縮成形サスペンション・ステアリング・ナックルに対して2020年のEnlighten Awardを授与しました。自動車軽量化におけるイノベーションを称えるため2013年に創設されたこのプログラムは、毎年、自動車軽量化における世界で最も顕著な成果を表彰しています。軽量化は、自動車産業において燃料消費と排ガスの削減に貢献する重要な概念であり、マレリは量産前のイノベーションを対象とした「軽量化の将来」部門で受賞しました。2020年の表彰式は、世界の自動車産業の将来を考える 「CARマネジメント・ブリーフィング・セミナー」 の一環として、8月4日にインターネット上で開催されました。
マレリの受賞は、ショックアブソーバーとサスペンション部品の設計、エンジニアリング、製造を担うライドダイナミクスのチームが、長年にわたって行ってきた研究の成果によるものです。チームは、炭素繊維を細断して作ったステアリング・ナックルを開発し、この複合材料は、従来の炭素繊維と同等の強度を持ち、割れにくく、アルミニウムより25%、鋳鉄より50%の軽量化を実現しました。自動車での生産を可能にしているのは、Advanced Sheet Molding Compression (ASMC)と呼ばれる製造工程です。これは、複雑な高強度材料の成形に適した、大容量・高圧の成形法です。
マレリのライドダイナミクスのチームは、サスペンション・ナックルの実現可能性を確認するために広範囲のテスト、分析、および検証を行い、1,500トン・プレスを使用してプロトタイプを開発しました。細断された炭素繊維とASMCとの組み合わせにより、性能要件を満たす複雑な構造部品をワンショット、ネットシェイプ工程で製造することが可能になり、自動車生産に適したサイクルタイムを実現します。
マレリのライドダイナミクス事業部門CEOのAntonio Ferraraは、以下のように述べています。「2020年のAltair Enlighten Awardを受賞したことを、大変光栄に思います。この賞は、軽量材料と大量生産での高度な製造方法の組み合わせによって、業界に大きな変化をもたらす可能性をさらに検証するものです。広範なテストと分析を通じて、当社のチームは、コスト、パフォーマンス、またはボリュームの目標を損なうことなく、大幅なコスト削減を実現できることを証明しました。」
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