プレスリリース
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自動車セクターの世界的モビリティ技術サプライヤーであるマレリは、内装部品製造時の機械洗浄で発生する廃水の約85%を再生する「接着剤廃水再生ソリューション」で、「持続可能なプロセス」カテゴリーの2025年Enlighten Awardを受賞しました。この授賞式は、世界の自動車産業の未来に焦点を当てたイベントであるCAR Management Briefing Seminars (MBS)の一環として、9月16日に米国ミシガン州デトロイトで開催されました。
Center for Automotive Research(自動車研究センター;CAR)の共催となるAltair Enlighten Awardは、炭素排出量の削減、水とエネルギーの消費を軽減し、材料の再利用とリサイクルの取り組みを活用する、持続可能性と軽量化の最も優れた進歩を称えるものです。
マレリの「接着剤廃水再生ソリューション」は、車両内装部品の表皮ラッピングで一般的に使用される接着工程用機械の洗浄水の再生を大幅に改善し、廃棄物を削減します。接着材の使用後には、噴霧ガンやホースなど工程で使用される関連部品は接着剤残留を取り除くために洗浄する必要があります。有機溶剤を含む洗浄廃水は産業廃棄物であり、他工程では再利用できず、廃棄に際しては適切に処分する必要があります。
マレリが新たに開発した方法では、精密な比率で混ぜた3つの化学薬品により、廃水中の有機溶媒(接着剤の残留物)を分離、濃縮、固化します。浄化再生水は同じ工場内の他の製造工程で再利用します。このソリューションは、環境に利益をもたらし、産業廃水の処分に必要な追加のステップを排除し、効率的に運用を合理化します。
マレリは、最適な化学薬品、比率、および組み合わせを特定するために、いくつかのグローバル・サプライヤーと広範な試験を行った後、2024年末に日本の九州工場でこのプロセスを開始しました。この方法で、年間8,160キログラムの水使用量を削減する見込みです。今後、マレリではこのアプローチをさらに広く展開する意向です。
これは、マレリの持続可能性目標に沿った取組みであり、水の保全、責任ある資源消費と生産に努め、顧客がバリューチェーン全体で循環型の経済を創造するのを助けます。
「接着剤廃水再生ソリューションでAltair Enlighten Awardを受賞できたことを光栄に思います」と、マレリのインテリア事業部門の社長である藤井司は述べました。「この革新は、資源を効率的に使用するマレリの企業文化を具現化したもので、日本のノウハウからの学びがありました。実現にあたっては、『プラント・ファースト(工場最優先)』のアプローチを実践する工場の現場マネージャーたちが強力なリーダーシップを発揮してくれました。マレリは、今後も自動車OEMとの協業を続け、持続可能な社会に貢献して参ります。我々のこの技術が新たな業界基準になると信じております。」
訳注:当文書は2025年9月17日に発表された英語版プレスリリースの翻訳です。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。
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