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マレリとSMRP BV (Motherson Group) 自動車用スマート照明外装部品で技術提携

スマート照明パネルとグリルにより、ADASと自動運転用センサーを統合し、
革新的な設計が可能に

2021年7月28日

大手自動車関連サプライヤーのマレリの自動車用照明事業部であるMarelli Automotive Lightingは、世界最大級の自動車用内装・外装部品メーカーであるSamvardhana Motherson Automotive Systems Group (SMRP BV) と、自動車用スマート照明外装部品での技術提携に関する基本合意書(MOU)を締結しました。これは、フロントグリルやバンパーなどのコンポーネントと、照明を設置できる他の自動車部品を対象としたもので、これらのコンポーネントは、先進運転支援システム (ADAS) と自動運転 (AD) の採用拡大に伴い、モビリティの将来において成長が期待されています。

今回の合意に基づき、SMRPBVは事業子会社を通じて大型プラスチック自動車部品の生産における優れた知見を、Marelli Automotive Lightingは自動車用照明とセンサー統合の分野における豊富なノウハウをそれぞれ提供することになります。この提携は、世界中の完成車メーカーを対象としており、スマート照明付きフロントグリルとバンパー、照明付きリアエンド、照明付きフェンダー、照明付きロッカーパネルに注力するものです。

照明システムと並んで、スマート照明グリルとバンパーは、ADAS及び自動運転機能 (LiDAR、レーダー、カメラなど) のための様々なセンサーや、メッセージの表示・投射などのコミュニケーション機能を備えることが求められるようになります。これらは、センシングやV 2 X (Vehicle-to-Everything) コミュニケーションのツールにもなります。スタイリングの面では、ライトアップされたパーツは、装飾的な機能も備えており、カスタマイズ・ライトアップされた要素を統合することも可能になります。

マレリは、自動車業界での世界有数の独立系サプライヤーです。Marelli Automotive Lighting社は、ADAS/AD向けの自動車用外部照明システムおよびセンサーのソリューションを開発する、マレリの事業部であり、世界中の主要な完成車メーカーとの間で、先進的な技術に関する確たる地位を確立しています。SMRP BVは、世界最大級の自動車用内装・外装部品メーカーで、その子会社を通じて、自動車業界向けのビジョンシステムや高集積ポリマーモジュール (コックピット、ドアパネル、前後バンパーモジュールなど) の開発・製造を行っています。

両社は、2008年にインドの4工場で自動車用照明および関連製品の製造を行う合弁会社を立ち上げており、これまでの長年にわたる関係をさらに発展させていきます。

Marelli Automotive LightingのCEOであるSylvain Duboisは次のようにコメントしています。
「お客さまとともにイノベーションを推進し、モビリティの未来を形成するには、お客さまの現在のニーズに最適に対応するだけでなく、今後の進化や市場のトレンドを予測する能力が最も必要です。」
「Mothersonと再び提携することができて、大変うれしく思います。同社とはすでに長期にわたる良好なパートナーシップを築いていますが、今回の新たな協業は、自動車市場の進化における新たな戦略的展開の実現に向けた大きな一歩となることを確信しています。」

Motherson Groupの会長であるVivek Chaand Sehgal氏は、この提携について、以下のようにコメントしています。
「製品のイノベーションは、お客さまの要件を満たすうえで非常に重要な役割を果たします。スタイリングの要素を通じて自動車を差別化したいというお客さまのニーズが高まる中、当社は長年の信頼関係を持つパートナーであるMarelli Automotive Lightingとの間で、今回の提携を行いました。この協業により、当社は刺激的な新製品を開発し、お客さまに価値を提供できると確信しています。」