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マレリとWHSTが、先進運転支援システムおよび自動運転アプリケーション向け レーダーソリューションのための基本提携契約に調印

2021年4月15日

世界的大手自動車関連サプライヤーのマレリは、蕪湖市(中国)に本社を置くハイテクレーダー専門企業のWHST(Wuhu SensorTech Intelligent Technology Co., Ltd.)と、レーダーセンサーに焦点を当てた先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-Assistance Syste)と自動運転(AD:Autonomous Driving)のアプリケーションに特化した基本提携契約を締結しました。

今回の合意に基づき、WHSTは中国市場におけるレーダー関連の統合的技術およびエンジニアリングサービスをマレリに独占的に提供し、この協力関係は世界の他の地域にも拡大されることになります。具体的には、ヘッドランプ、リアランプ、スマートグリルを統合するマレリの4 Dレーダー向けの77 GHz・79 GHzアプリケーションに加え、スタンドアローンのコーナーレーダー、長距離レーダーおよび最新のコックピットレーダー技術にも注力していきます。

レーダーセンサーは、 ADAS機能を可能にしADシステムを開発するための重要な技術です。IHS Markitのデータによると、今後10年間の自動車売台数の増加に伴い、レーダー市場はその重要性をさらに増すものとみられており、特に、レベル2とレベル3の自動運転を可能にするため、レーダーは重要な役割を果たすものです。

この分野において、WHSTは350人以上の従業員を有す中国企業でであり、自動車産業だけでなく、交通、セキュリティ、およびその他幅広い産業用へのレーダーソリューション提供に注力しています。

マレリのオートモーティブ・ライティング事業部のCEOであるSylvain Duboisは次のようにコメントしています。
「戦略上重要なセンサーのレーダーサプライヤーであるWHSTと、主要市場の中国に加えさらに広い規模でこの緊密な協力関係をスタートできることを非常にうれしく思います。」
「この合意は、オートモーティブ・ライティング分野のたゆまぬな進化の一つとなります。車の 「目」が近年ますます変化しているなかで、マレリのオートモーティブ・ライティングでも、すでにADASとADの様々なレベルの実現に向けて、当社のソリューションに統合し、センサー認識・統合における最高の技術を提供するための戦略導入を開始しています。」

マレリにとって、これは長年培ってきた能力を活用した戦略的パートナーシップによって、数年前から注力してきたADASとADの分野へのコミットメントのさらなる一歩となります。ADASとADの領域においては、マレリは自動車のヘッドランプとテールランプ内の自動運転用センサーを統合したソリューションであるSmart Corner™を発表し、CES ® 2019 Innovation Awards Honoreeにも選出されています。またマレリは、戦略的パートナーシップを通じてLiDAR(ライダー)の分野でも事業を展開しています。

WHSTのCEOであるDR Yi Qin最高経営責任者は次のようにコメントしています。
「本日マレリ・オートモーティブ・ライティングとWHSTは、手を携えてスマートコーナー・プロジェクトを開発することに合意しました。世界有数の独立系自動車サプライヤーであるマレリとともに事業を行うことができるのは大変光栄です。WHSTは自動車業界に革新をもたらすことに情熱を持った非常に若い企業です。このパートナーシップを通じて、我々は、困難な市場に挑戦するプロジェクトを共同開発するために、力を尽くすことに合意しました。これまで1年以上にわたり、マレリとWHSTはひとつのチームとして、当社のレーダーとマレリのオートモーティブ・ライティングを統合する刺激的なスマートコーナー・プロジェクトを開発してきました。今回の合意が、さらに深いパートナーシップに向けた取り組みの第一歩となることを祈念しています。