19.03.2024

マレリ、日本の吉見で次世代の車両インテリアのための 新しいインテリアイノベーションセンターを開設

Innovation center in Yoshimi
Innovation center in Yoshimi

マレリは、日本の埼玉県吉見で新しいインテリアイノベーションセンター(IIC)を開設し、従来の宮原地区での経験を発展的に受け継ぎました。この新施設は、現在及び次世代車両を対象とした新しい車両インテリアソリューションの創造を目的として、デザイン主導のイノベーションをスピード@マレリで促進する戦略的な役割を果たします。

マレリのインテリアエクスペリエンス部門社長である藤井司は下記のように語っています。

「インテリアエクスペリエンスのための新しいイノベーションセンターの設立は、私たちのチームにとって重要なステップです。この先進的な施設は、お客様やパートナーとの革新的な価値創造をさらに推し進める上で重要な役割を果たすものと確信しています。」

新建屋の面積は1,420㎡、関連するエンジニアとデザイナーが集い、「What’s Next? 新時代のイノベーション」の創造に向けて、3つの重点的な取り組みを進めます。

3つの重点取り組み

IICでは、インテリアエンジニアリング、エレクトリカルエンジニアリング、マテリアルエンジニアリング、そしてインテリアデザインによるハイブリッドなチーム体制で働く環境が整えられました。異なる分野の専門家が協力し、互いに着想を与え合い、新たなアイデアやソリューションを生み出します。

IICは、イノベーションに集中できる環境つくりを目指して設計されました。開発部・製造部と物理的な距離を保ちつつ、効果的に協力し、創造性を高めます。

IICでは、三現主義に基づいたモノづくりを基本として、クレーモデル製作設備や試作作業スペースに加えてVR テクノロジーを備え、実際の製品開発に即したイノベーションを行います。

ICCからの革新は、2024年のCESで展示されたコックピットコンセプト「デジタルデトックス」の創出につながっています。このコンセプトは、キャビンに高品質で持続可能な素材を使用し、快適な「リビングルーム」環境を提供します。リラックスできるパーソナルな空間を確保するため、デジタル画面やボタンはスイッチをオフにすると見えなくなり、スタイリッシュなパネルの下に隠れたり、コンソールの下に収納されたりします。必要な情報が必要なときに表示され、機能的で楽しい乗車体験を実現しています。

未来に向けての展望

IICの新たなチャレンジは、革新的なアイデアと技術の融合により、次世代のコックピットバリューを創出することです。このビジョンを現実化するために、一連の戦略的な取り組みを進めています。

まず、アメリカ、ヨーロッパ、中国、およびその他のマレリのグローバル拠点にあるイノベーションチームとの連携を深め、多様な視点と技術の融合を図るために、ワークショップを実施し、国境を越えた知識交流の場を提供します。

さらに、OEMや他業界と積極的にコラボレーションし、異業種間の技術やアイデアの融合による新たな価値創造を目指します。

また、最新の電子技術と持続可能なマテリアルエンジニアリングを統合し、環境に優しいイノベーションを推進します。

最後に、IICは、創造的な思考と実験的な挑戦を奨励する文化を育み、メンバーが自由にアイデアを提案し、新しい解決策を恐れずに探求できる環境を整えます。

技術とデザインの融合、グローバルなコラボレーション、オープンイノベーション、持続可能性への注力を通じて、マレリのインテリアエクスペリエンスチームはインテリアデザインと技術の限界を押し広げ、次世代のパーソナライズされたインテリア体験を創造することを目指しています。