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マレリは、電気自動車用のバッテリー・サーマル・プレート(BTP)の供給について、主要なグローバル自動車メーカーから長期契約を受託しました。BTPは、電気自動車内の熱エネルギー・マネジメントにおいて鍵となる製品であり、マレリが自社開発・生産します。
供給は2024年中に始まり、契約期間中に約500万ユニットに達する予定です。この契約は、中国、北米、およびヨーロッパの市場における様々な車両プラットフォームとセグメントを含んでいます。
「この重要な契約を受託したことを誇りに思います。これは、車両の熱エネルギー・マネジメント最適化の鍵となる技術で、グローバルな自動車メーカーとの協業をさらに強化するものです 」とマレリのグリーン・テクノロジー・ソリューション事業本部長である小林秋司は述べています。「当社の確かな経験と包括的なポートフォリオを通じて、OEM各社が電気自動車、ハイブリッド車、内燃機関車両において最も効率的なソリューションを実現できるようサポートし、お客様の特定のニーズに応じてカスタマイズして、お客様と共に明日の車両を共創して参ります。」
バッテリーが唯一のエネルギー源である電気自動車において、バッテリーの効果的な熱マネジメントは、性能と効率を確保するために不可欠です。熱マネジメントは、バッテリー寿命、車両の航続距離、駆動システムの性能、急速充電能力と不可分な関係にあり、快適なキャビン環境を維持する上でも重要です。バッテリーは最大の効率を実現するために、外部温度条件に因らず常に特定の最適温度範囲内に保つ必要があり、これにより、キャビン空調並びに駆動システムからの要求に応えることができます。
これを実現するため、マレリのBTPは、「ドット・ディンプル」デザインを採用し、熱交換の最適化を保証します。すなわち、特徴的な熱流体の流路デザインにより、バッテリーセルの温度を安定させるとともに優れた温度均一性を実現します。
このBTPは非常にフラットで省スペース構造であるため、車両への一体化と組立が容易です。また、このソリューションに適用する生産技術と材料は、高い耐久性と品質を保証します。
さらに、マレリの高い実験およびシミュレーション技術により、ディンプル・デザインはさまざまな顧客のニーズ、各種バッテリーやレイアウト要件に対して、短期間で適応可能です。このソリューションは非常にカスタマイズ性が高く、小型から大型バッテリーまで柔軟に対応します。
BTPプロジェクトは、マレリの世界に広がる研究開発センターによるグローバル開発の成果であり、生産は中国、メキシコ、ルーマニアで行われます。
マレリは、さまざまな駆動システム向けの熱交換技術に関する実績ある専門性を有しており、あらゆる車両システムに対して、熱バランスの制御、マネジメントおよび最適化のソリューションを一括で提供します。
訳注:当文書は2024年6月4日に発表された英語版プレスリリースの翻訳です。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。
マレリについて
マレリは自動車業界をリードするモビリティ・テクノロジー・サプライヤーです。技術革新と卓越した製造において確固たる実績を持つ当社の使命は、お客様やパートナーとの協力を通じてモビリティの未来を変革し、より安全で環境に優しく、より良いコネクテッド・ワールドを創造することです。全世界に約5万人の従業員を擁するマレリは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカに170の施設と研究開発センターを有しています。
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