03.01.2024

マレリ CES 2024: Software-Definedインテリア

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2024年1月3日

Software-Definedインテリア体験は、Marelliのゾーン・アーキテクチャ上に構築され、固定されたアナログ・インターフェースは、コンテンツが時と共に変化するディスプレイによって置き換えられます。

世界的な自動車モビリティ技術サプライヤーであるマレリは、CES 2024でSoftware-Definedインテリアを紹介します。マレリの集中型アーキテクチャー上に構築される体験は、弊社のデジタル・コックピットの進化形です。最新世代のSnapdragon®コックピット・プラットフォームを搭載したセントラル・コンピューティング・ユニットは、最大4つのゾーン・コントロール・ユニット(ZCU)をサポートします。インテリアには、アナログ・インターフェースの代わりにデジタル・ディスプレイが組み込まれ、人工知能(AI)を活用して車両オーナーがパーソナライズできるコンテンツが用意されています。これは、2024年1月9~11日に米国ラスベガスのウィン・ホテル、ラトゥール・ボールルーム5~6において、「Design-Led Innovation(デザイン主導の革新)」をテーマに最新技術を披露する会場で展示されます。

マレリのSoftware-Definedインテリアは、次世代HorizonView、前世代と比較して改善された輝度とコントラストを誇るマレリのピラートゥピラーディスプレイ、キャビンにシームレスに溶け込む12インチの収納型ディスプレイなど、複数の次世代ディスプレイ技術をサポートしています。

マレリのSoftware-Definedインテリアでは、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイの最初の自動車アプリケーションが紹介されます。このディスプレイは、ディスプレイ技術の世界的リーダーであるBOEと、その子会社であるBOE Varitronix Limitedの支援を受けてマレリが開発した可動式ディスプレイです。

ホログラフィック・ディスプレイは、マレリのバーチャル・アシスタントをホストし車載のコ・パイロットとして機能する先進的なヒューマン・マシン・インターフェースで、ユニークな運転体験を生み出し、クルマと乗員のインタラクションを一変させるものです。

マレリのペルソナ・ソリューションは、オーダーメイドのインテリア体験を提供します。ドライバーはペルソナプロファイルを簡単に作成し、シートポジション、温度、環境照明、音楽の好み、地面の照度など、クルマの設定を定義することができます。ペルソナプロファイルはクラウドに保存され、異なる車両間でシームレスに移行するため、車両に関係なく一貫したパーソナライズされた体験を保証します。

マレリのSoftware-Definedインテリアは、AIを活用したマレリのCAMEX(Context-aware Mobility Experience; 状況勘案型モビリティ体験)ソリューションも特徴としており、車内および周囲の環境全体を分析することで、今までにない車両とのインタラクションを実現します。CAMEXは、奥行きを認識するドライバー・モニタリング・システム(DMS)と乗員モニタリング・システム(OMS)を含む、世界をリードするEyerisの車内単眼3DセンシングAIを活用し、3次元空間でユーザーの顔、体、手を分析することで、複雑な行動を理解し、微妙な気分を識別し、それに応じて車両の設定や機能を適応させるとともに、バーチャル・アシスタントとのインタラクションを促します。車両の外部環境も能動的に取り込んで運転体験を調整するので、熱い夏の日にドライバーの好みに合わせてエアコンを調節して涼しくしたり、お気に入りのレストランにピットインするための回り道を提案したりするなど、さまざまな可能性が広がります。

マレリのアンビエント照明ソリューションは、ユーザーの好みに合わせて色、照度レベル、照明エリアを柔軟に複数組み合わせできるほか、装飾性に富んだスマートな表面と組み合わせることもできます。特にマレリのCAMEXと組み合わせることで、これは乗員と車両のインタラクションのための強力な機能となります。

インテリアには、マレリの集中型アーキテクチャを採用したSoftware-Definedオーディオ・プラットフォームがシームレスに統合されています。この革新的なアプローチは、オーディオアンプをゾーン・コントロール・ユニット(ZCU)から切り離し、より柔軟で効率的なオーディオシステムを実現します。最大16個のスピーカーを駆動できるこのシステムは、卓越した音質を実現し、幅広いオーディオ・カスタマイズ・オプションをサポートします。ユーザーは、業界をリードする音響機器会社が開発したさまざまなオーディオ「フレーバー」を選択して、リスニング体験をパーソナライズすることができます。

マレリの新しいサウンド・ゾーニングにより、ドライバーは車内を自分専用の会議室に変えることもできます。最適化されたバックグラウンド・ノイズ・キャンセレーション・システムが、再生中の音楽を含むあらゆるバックグラウンド・ノイズからスピーカーの音声を効果的に分離するため、会議に参加していない同乗者がいても、クリアで中断のないスピーカー通話が可能です。

ユーザージャーニーのカスタマイズは、SibrosのDeep Loggerサービスとビッグデータ分析によって、クラウド上で継続されます。車両の技術データが抽出・分析され、メンテナンス予測、問題の早期発見、遠隔トラブルシューティングなどのサービスが可能になります。また、SibrosのDeep Updaterは、自動的かつ車両全体のOver-the-Airアップデートを提供するため、車両ソフトウェアは常に最新です。

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