プレスリリース

03.09.2026

マレリとマイクロチップ、ソフトウェア定義車両(SDV)向けの オープン標準ディスプレイ接続ソリューションを共同開発

Futuristic car interior with a panoramic digital dashboard displaying connected vehicle data, advanced electronics, and intelligent mobility technologies in a blue high-tech environment.
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ASA Motion Linkを活用 集中型コンピューティングシステムから車載ディスプレイへグラフィックスや映像を直接配信

グローバル自動車部品サプライヤーのマレリと、包括的なシステム・ソリューションを通じて革新的な設計を支援する半導体メーカーMicrochip Technology(NASDAQ: MCHP、以下マイクロチップ)は本日、車両の中央コンピュータで生成されたグラフィックスおよび映像コンテンツを、車載映像伝送向けオープン標準規格であるASA Motion Link(ASA-ML)を介して車載ディスプレイへ直接ストリーミングできる新たなソリューションを発表しました。

両社が共同で開発したデモンストレーション・システムは、自動車メーカーに対し、ディスプレイ・アーキテクチャの簡素化、システム・コストの最適化、調達の柔軟性向上を実現するとともに、ソフトウェア定義車両(SDV)への移行を支援します。

オープン標準による車載映像接続を実現

ASA Motion Linkは、自動車向け映像伝送およびSerDes(Serializer/Deserializer)通信のためのオープン標準規格であり、自動車メーカー、Tier 1サプライヤー、半導体企業で構成される国際コンソーシアムAutomotive SerDes Alliance(ASA)によって策定されています。

この規格は、複数の技術プロバイダーの製品間で安全かつ高速な映像やグラフィックス伝送を可能にすることで、自動車業界全体の互換性向上を支援し、従来の独自規格による映像伝送技術に代わるスケーラブルな選択肢を提供します。

ASAの創設メンバーであるマイクロチップは、自動車業界の接続技術を独自仕様からオープンかつ相互運用可能な標準へ移行させる取り組みを推進しています。同社はすでにカメラ向けソリューションにおいて幅広い相互接続性を実証しており、今回その対応範囲をディスプレイ接続へと拡大します。

集中型コンピューティング時代に対応

車両アーキテクチャが集中型コンピューティングやSDVへと進化する中、自動車メーカーは、より高まる性能要求に対応しながら、システムの複雑さを低減し、コストを抑制するとともに、拡張性の高い電子アーキテクチャを実現できる接続ソリューションを求めています。

今回の共同デモでは、車両の中央コンピュータで生成されたグラフィックスおよび映像コンテンツを、マイクロチップのVS7000 ASA-MLチップセットで処理し、高速かつ標準化された通信リンクを通じて伝送します。

マレリは、この技術のディスプレイ側への実装を先駆的に進め、ASA-MLデシリアライザの設定・最適化を行うことで、標準化された映像ストリームをディスプレイ側で直接デコードできるようにしました。

これにより、カメラ映像、ナビゲーション・マップ、インフォテインメント用グラフィックス、車両制御インターフェースなど、中央コンピュータで生成されたコンテンツを正確に受信・同期・表示することが可能になります。また、ディスプレイ側の電子アーキテクチャを簡素化できる点も特長です。

マレリ のエレクトロニクス事業部プレジデントのケレイ・シェンは次のように述べています。

「ソフトウェア定義車両への移行が進む中、よりオープンで柔軟性が高く、拡張可能な電子アーキテクチャへの需要が高まっています。マレリは自動車業界のシステム・インテグレーターとして、複数のパートナーが持つ最先端技術を組み合わせ、自動車メーカー向けに包括的なソリューションを提供しています。この協業は、オープン標準がイノベーションを加速するとともに、次世代車両アーキテクチャに不可欠な相互運用性を実現することを示しています。」

マイクロチップのコミュニケーション事業部副社長のケビン・ソウ氏は次のように述べています。「オープン標準は、独自技術への依存を低減し、イノベーションを加速するうえで非常に重要な役割を果たします。今回のマレリとの協業は、ASA Motion Linkが自動車メーカーに対し、安全で相互運用性が高く、拡張性に優れた接続ソリューションを提供し、自動車エコシステム全体でのシステム統合を簡素化できることを示しています。」

技術的な特長

  • オープンな相互運用性:複数ベンダーのコックピット・システムとディスプレイ間でシームレスな接続を実現
  • 高いサプライヤー選択の自由度:自動車業界全体でサポートされるオープン・プロトコル仕様を採用
  • 高度なセキュリティ:通信チャネルに組み込まれたリンク層認証および暗号化
  • 堅牢なデータ伝送:ロス・レス通信と高い耐電磁ノイズ性能
  • スケーラブルなパフォーマンス:最大16Gbpsのデータ・レートに対応
  • 効率の最適化:TDD(Time Division Duplex)機能と簡素化されたFEC(Forward Error Correction)の搭載により、低消費電力化に貢献
  • 将来性:イーサネット中心の次世代車両アーキテクチャへのスムーズな移行を支援

今回の協業は、オープン標準ベースの接続技術が、集中型コンピューティング・システムとディスプレイ間の安全な通信を実現し、車載ネットワークおよび電子アーキテクチャの進化を支えることを示しています。また、開発の簡素化、システム・コストの最適化、そしてよりオープンな自動車エコシステムの実現に貢献するオープン標準の採用を推進するという、マレリの幅広い取り組みを反映するものでもあります。

マイクロチップのASA Motion Linkソリューションの詳細については、同社ウェブサイトをご覧ください。