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2021年12月15日
マレリとPUNCH Motive Internationalによって2021年5月に設立された合弁会社Marelli Electric Powertrain Strasbourgは、本日、世界的大手自動車メーカーとの間で初めてのe-アクスルの生産受注に関する重要な契約を締結したことを発表しました。
受注したe-アクスルは、Marelli Electric Powertrain Strasbourgが開発・テスト・生産を行うもので、2024年に生産を開始する予定です。
マレリ社が過半数の株式を保有するこの合弁会社は、両社が持つ実証済みのノウハウを結集して、欧州・米州向けに、BEV(Battery Electric Vehicle:バッテリー電気自動車)やプラグインハイブリッド車用に最適化された統合e-アクスルシステムの開発と組立を行っています。この合弁会社が設立されてから初となる今回の受注は、同社の高い技術力が市場に認められた証となります。
このe-アクスルシステムは、ASIL-D (Automotive Safety Integrity Level D:自動車安全水準レベルD) などの最も厳しい機能安全要件に対応するもので、市場で最もコンパクトで効率的かつ高性能なソリューションのひとつとなります。また、BEV に対しては、アクティブトルクベクタリングなどの機能により、最適な運転性能を確保し、機動性を発揮することも特徴です。
マレリのビークル・エレクトリフィケーション事業部門のPresidentであるHannes Prenn は次のようにコメントしています。
「この合弁会社は、マレリのビークル・エレクトリフィケーション事業部門のEVポートフォリオのギャップに対応するために設立されたものです。会社設立後すぐに、このように意義のある受注を獲得できたことは、この合弁会社を設立した狙いを見事に示したものです。完全な電動化システムに向けてのe-アクスルへの注力は、マレリの電動化戦略の重要な要素です。これまでマレリが培ってきた電動パワートレインとサーマルマネジメントの実績を統合させ、現在と将来の自動車のエネルギーフローを効率的に制御できる総合的なアプローチを構築していきます。」
電気自動車のキーシステムであるe-アクスルは、マレリのe-モビリティ成長戦略の中核技術です。e-モビリティへの移行が加速する中で、マレリの目標は、電気モーター、インバーター、ソフトウェア、バッテリーマネジメント・ソリューションなど、電動化のためのフルシステム・プロバイダーとして、独自の統合的ソリューションを拡大することです。これにはサーマルマネジメントも重要な役割を果たし、消費電力の削減と冷却機能の最適化は、製品寿命を伸ばし効率を向上させるために最も重要です。
Marelli Electric Powertrain Strasbourgは、マレリのビークル・エレクトリフィケーション事業部門の専門的知見とノウハウに、PUNCHグループの強力な技術能力を併せ持つ合弁会社です。ストラスブールはギアボックスのエンジニアリングと生産に特化した専門的知見のセンターであり、トリノはシステムマネジメントとソフトウェアに特化した専門的知見のセンターとなっています
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